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研究者のシアワセをみつめるブログ

一般の人に聞く「科学のミライ」 日経170130

今年1月30日にこんな記事が出ていました。
JSTが以下のような試みを始めるというのです。
『一般の人から日本のミライがこうなってほしいという意見を集めて
助成するテーマを選定する』
この記事を見て、どのように感じますか?

確かに、未来社会に臨まれている科学技術を決めるのは大衆です。
大衆が望む未来を叶えるために必要なイノベーションを促すため、
その基になる科学技術へ助成するのは、ある意味、理にかなっています。

ですが、私は『どこまで引き出せるか』が重要になってくると思いました。

ミライ像は、あまりに抽象的でも具体的でもいけないはずです。
また、一般人1人の意見を吸い上げても、それはその個人の意見です。
できれば、一般人が適切なお題のもとにあるべき未来を提案し、
皆で練って未来を描いてみる方がよいと思うのです。
単発的、偶発的、個人的、思い付き、
それは1つの発想であるのですが、判断基準にするには不十分でしょう。
『一般人』でなく、
『複数の一般人からなる疑似コミュニティから生まれる提案』こそ、
必要なのではと思います。

『みんなのチカラをかけ算する』
『深く、自由な対話により、皆の想いから未来に向けた素敵な答えを紡ぐ』

現在、皆の対話を活発にし、有機的に集約するための手法が数多くあります。
私が大学院で師事している野村教授が推進しているフューチャーセッションも
その1つです。
多くの未来を創るステークホルダーの知恵と発想の結集こそが、
より良い未来を創っていけるのではと思っています。